赤ちゃんの発達は、視覚から得るものが80%以上だとどこかで読んだのを覚えています。それに従って脳への回路も発達し、視覚から手や体の動きにつながっていくようです。サブリナの場合、ほぼ盲目の状態で生まれたので、発達は著しく出遅れた事になります。左目の角膜移植手術後、少しずつ目が見え始めても、脳の発達も遅れているため、たとえば、おもちゃが見えても、手を伸ばそうとするとか、首をあげようとするとか、そういう事は全くなく、両手はいつもだらんと下がったまま、うつぶせになったら首もそのまま。そこを手を取っておもちゃをさわらせたり、体を動かして身の回りの感覚を教えようとしたり、声をかけて方向を教えようとしたりと、成果も見えてこないまま、とにかく毎日繰り返し繰り返しやってきました。
現在6ヶ月半のサブリナ。今では、おもちゃや私の顔も追いかけるように目が動き、両手で持っては口に入れたり、手を伸ばしてつかみます。うつぶせからひっくり返りも出来るようになり、支えさえあれば座る事も出来るようになりました。平均より、2ヶ月位は遅れをとっているものの、私にとっては見ていて嬉しい発達ぶりです。
移植手術していない右目は弱視なので、どうしても左目に頼って怠惰になりがち。目を使わないと脳の発達も止まってしまうそう。脳の発達を促進させるため、一日一時間、アイパッチで左目を隠してトレーニングをする毎日。サブリナこれが大嫌いで、必死にアイパッチをとろうとする中、刺激を与えるわけですが、最近ようやく右目でも物を追うようになってきたよう。
「目と目が合う」という事は今も残念ながらありませんが、これは目の見える私の勝手な欲なだけ。手を伸ばして私の顔をさわったり、声を出して笑ったり喜んでくれる事で、今はもう十分嬉しく思います。その代わり、「心と心」が通じているかなあ?子育ては本当に大変だけど、引き換えにとても素晴らしいものを得られますね。xま