2011年5月31日

サマセットラブな訳④ 宝探しが楽しいのです。

最終回の今日は、出かける度に楽しみの宝探しです。(私の高い「宝探し度」についてはこの記事でも紹介。日本語版でなくてごめんなさいい。)お土産屋さんという所へはあまり行かない私は、その代わりに、地元のお店、小道具屋さんやチャリティーショップ、カーブーツ(日本でいう日曜市のようなもの。これ必須!)、歩いている道などなど、とにかくあちこちに目を向けてしまいます。結果はこちら。既に少しずつ我が家に仲間入り。皆さんはどんなふうに使ったり飾ったりするのかしら?アイデアのある方はぜひ教えてくださいね。
古いオイルランプは宿泊先近くでのカーブーツにて。たったの50ペンスでの大発見!スタジオにも一つ飾っています。他にもちょっとノスタルジックな陶器のカップやゼリーの型なども。リネンはウェルズという町の骨董品屋で。版画の美しいカードはホルボーン美術館にて。デザインの可愛らしいガラスは小さな町のヴィンテージショップから。水玉のきれいな水差しはラドストックという村の作家によるもの。どれも全て低価格での発見です。
リネン大好きの私。これはテーブルセンターなので、今年のスイトピーを集めたボトルグラスに差して並べようと思ってます。シンプルなステッチが好きです。
きれいなブルーの印刷。これは「レタープレス」という技法で、最近気になる一つです。まだやってみた事がないのでぜひ知りたいわ。
アルミのゼリー型はコレクションの一つ。とりあえず、キッチンの窓際にハーブを置いて使っていますが、本当はこれでランプシェイドを作りたいのです。
この陶器のカップとグラスを見つけたときに既にこのイメージが頭にありました。素敵でしょ?

前回ご紹介したピーター·ブレイク氏のコラージュ。私も試しにやってみました。バースの公園や道で見つけた樹枝や錆びたキャップ、クレアさんのスタジオからの箱の切れ端やテープなど、あれこれ楽しみながらコラージュしてみました。題して「サマセットラブ」。
4回に分けた旅行記いかがでしたか。次の旅行記はいつになるかしら。xま

2011年5月25日

サマセットラブな訳③ らくがきの時間です。

出発前夜に突然小さく切った紙をホチキスでまとめた手のひらサイズのスケッチブックから。

最終回はサマセット宝探しです。良い週末を。xま

サマセットラブな訳② アーティストとの出会い。

気になるアーティストに直接会えるって素敵ですよね。時間さえあれば、ちょっとお話しして、いつも気になっていた事を聞いたりも出来たり。素敵な作品が生まれるスタジオにお邪魔できるとなると、作業の過程などを見る事が出来るだけでなく、インスピレーションも吸収できたりで、 それはもうラッキーなこと。そんな夢が叶ってしまった今回の旅。大好きなクレア·ローダーさんのスタジオにお邪魔させて頂きました。
クレアさんの作品である風変わりな顔たちを、いつだったか陶芸雑誌で見て以来、ずっと気になっていたのですが、実際には昨年ロンドンでの展示会で初めてお会いしました。その時のドキドキ感は今も覚えています。今回、出発間際でのメールに返事を頂いた際は、もう嬉しくて興奮状態の私。沢山の質問にも熱心にお答えいただいたり、興味のある事などを一緒にお話しできたり、私の大学の勉強や作品活動にも応援、そしてアドバイスを頂いたりと、本当に感謝感激のあっという間の2時間あまり。(すいません、忙しいのに長居で。)スタジオから持って返って来た彼女の作品も我が家に仲間入りです。鏡の大好きなクレアさんのサイト、素敵な発見が一杯ですよ。
うちに引っ越して来たクレアさんの作品:)

今回の旅行でもう一つ運が良かったのは、ピーター·ブレイク氏の展示会にタイミングよく行けた事。展示会が開かれたのは、3年の改装工事が終わって再オープンしたばかりのホルボーン美術館。彼の作品はビートルズのサージェントペパーのLPジャケットで有名ですが、今回の作品はもっと個人的なコレクションを集めたコラージュなど。人によっては、がらくたとしか見えないようなものも、宝探しともなるとここぞとばかりに燃えてしまう私としては、興味津々の展示でした。
ピーター·ブレイク氏による「a museum for myself」から
正面は昔からの風合いを残しながら、後ろ側は近代的な建物という、新古の調和のとれたこの美術館。その改装作業中の様子をアーティストによって描かれたスケッチも展示してありました。(その様子はこちら)こんなふうにスケッチできるといいなあと思う私ですが、それでも相変わらずの「らくがき」は滞在中結構しました。次回はその「らくがき」が登場します。興味があったらぜひ見に来てください。xま

2011年5月23日

サマセットラブな訳① 小さな発見はいい刺激なのです。

という訳で、今回の小旅行で最初に訪れたのは チェダー峡谷Cheddar gorge)。旦那さんが学生時代にちょっと通り過ぎた事もあったらしく、ちゃんと見たいという希望に応じて、ついでに天辺まで登ってきました。(笑)
涼しい林の中を草花を見ながらゆっくり歩いて、気持ちよかったわ。谷間に走る車を見下ろすと足がくがく。天気もよくてピクニックをしている人も多かったです。
翌日は有名なバース(Bath)を訪れました。この地方独特の優しい色の石壁。あちこちで見つかる可愛らしい窓やバルコニー、そしてずらっと並んだ煙突は、らくがきしたくなるような気分にしてくれます。(その様子は後ほど)
現在もお湯が沸いているローマンバスは最も有名な観光名所でしょう。あえて私が説明する事もないのですが、やはり歴史を遡って実際に見ると昔の人はすごいなあといつも思ってしまいます。特に、ここ一帯に作られた床下暖房設備には脱帽しました。素焼きのタイルを積み重ねて柱を間置きし、炊いた暖かい煙がその間を通っていく訳です。全部見た後は温泉に入りたかったと思う私はやっぱり日本人?

サマセットには一般公開されている庭園が沢山ありますが、バースからも比較的近い、キルバーコート(Kilver Court)庭園に訪れました。19世紀の陸橋(こちらではバイダクトと呼ばれます)を背に、伝統的な英国庭園や人気のロッカリー(岩を特色とした庭園で、アルパインなどの高山植物や流水を設け、どこかしら日本風な面も)が広大な敷地内に広がります。ガーデニングが好きな私たちは、こうしていろんな庭を歩いては、参考にしたり、アイデアをもらったりしています。ロッカリーは個人的にはあまり好きではないのですが、高山植物の作る素敵なパターンにはスマイルでした。

宿泊先はバースから車で10分ほどの小さな村ファームバラ(Farmborough)にある、School CottagesというB&B。お庭もすごく素敵で、庭で飼育している鶏の取れたての卵を朝食で頂いた後は、お母さんの後を付いてお庭を歩く2羽のアヒルの子を見に、ちょっとお庭を散歩。お部屋もシンプルな中、昔の石壁や暖炉が姿を残し、とても気持ちのよい滞在となりました。お勧めです。
次回の記事では、アーティストのスタジオへお邪魔します。お楽しみに。xま

2011年5月22日

サマセットラブ

イギリス南部に位置するサマセット(Somerset)へ結婚記念日祝いも兼ねて二泊ほど出かけました。ここ2年ほどは忙しさに負けて、日本はもちろんすっかりご無沙汰、国内での小旅行すらしていなかったので、久しぶりに2人でゆっくりできて何より。新しい土地に訪れるのは、素敵な発見も多く、刺激にもなりますよね。私なりに見たサマセットを、以前ロンドンについて投稿したように、4回に分けて投稿します。お楽しみに。xま

2011年5月16日

HELP JAPAN 義援金募金活動のお礼と結果報告 - そしてこれから。

なんだかんだと忙しくしていましたが、やっと(本当にやっと!)HELP JAPAN 1000 BIRDS PROJECTHELP JAPAN Handmade Art Saleの募金を在英国日本大使館経由で日本赤十字に寄付致しました。合計で4933ポンド20ペンス(現レートで約66万円)の募金となりました。
こちらが在英国日本大使館の義援金受領書です。
ご協力していただいた皆さん、本当にありがとうございました。私個人としては、被災地の復興支援に間接的にでも少しお手伝い出来た事に嬉しく思います。
鳥制作の様子を 旦那さんが時々ビデオ撮影してくれました。被災者の方々への応援メッセージにもなるかなあと思い、ちょっと編集してみました。世界中の協力してくださった皆さんからの想いが被災者の方々に届く事を、一緒に願いながら見ていただけると幸いです。
震災から2ヶ月が過ぎて思う事。直接被災した方々、二次的に被害を受けた方々は、ほぼ普通の生活に戻っている他の地域の方々とは、現在の生活状況や精神的にも天と地の差のように思われます。端から見た私達に「前向きに頑張ろう」と励まされても、そう簡単に気持ちを切り替えるのも難しいかもしれません。だからこそ、私たちの支援の気持ちは風化させてはいけないのだと思います。私も出来る限りの事を続けていきたいと考えています。日本人として。そして地球人として。これからもずっと日本の復興を応援していきます。xま


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