2018年12月21日

今年もありがとうございました。


今年も沢山の方に応援をいただいて、一年が仕事が無事にできました。
こんなに投稿がまばらなブログにも来てくださった皆さんには本当に感謝!
ありがとうございます。

みなさん、良いお年をお迎えください。

2018年9月5日

日本旅行 作家さん訪問記 3:馬渡 新平 さん

馬渡新平さんの美しい器と我が家の庭で採れた豆

今回の旅の最終地点は北海道。台風が気になっていましたが、なんとか無事に飛行機も飛んで、北海道は余市にお住いの陶芸家、馬渡新平さんご家族を訪ねて来ました。

馬渡さんの器を最初に知ったのは、東京にある器のお店、器千鳥さんのインスタグラムからでした。たくさんの作家さんの作品の中でも、「ヒビ粉引」という独特な表現をされた彼の器に、最も目が止まったのを覚えています。シンプルでありながら、表面の素材感と色合いが生み出す独特のあたたかさ、そして形や大きさの豊富さは、「食」が大好きな(作るのも、盛るのも)人達には、たまらないものでしょう。それは私も同じで、(料理が上手かどうかは別の話ですが(笑))彼のインスタグラムに写される彼の作品を見るのが、楽しみとなりました。

また、彼の器は素敵な料理と一緒に写されています。それは、新平さん一家の家庭菜園(しかも規模が大きい!)で取れた美味しい野菜たち。何て素敵な生活と思う方も多いでしょう。でも、厳しい長い冬が現実の北海道。そんな大変さの中での作陶生活が逆に興味深い点でもあったり、新平さんと奥様と両方のインスタグラムから、子育ての様子も拝見できて、少しずつお二人と会話を交わすようになりました。

新平さん 工房にて

日本滞在を考え始めた頃、北海道の彼らを訪ねてみたら素敵ではないか?と主人に話しました。遠距離だし、色々不安な点もありましたが、それよりも、訪ねてみたい気持ちでいっぱいだったので、新平さんにメールを出してみました。

その時の彼の心のこもった返事にとても嬉しくなりました。「ぜひ泊まっていってください」と。「奥様も同じ気持ちで、きっといいことがあると思える」と。会うのは初めて。インスタグラムでしか接点のない私たちですが、「直感で行動しています」と言われ、何だかとってもワクワクしたのです。私たちも、不安より楽しみの方が大きかったし、「きっといいことがある」と私たちも思え、その直感を信じてお返事させていただきました。


ご親切に小樽駅まで迎えに来ていただいたお二人と一緒に、余市のお宅に向かいました。途中、海岸線と美しい山々が見られ、北海道っていうと広い平原だけを想像していた私にとっては、とても興味深く、何だかほっとする風景でした。

そして着いたお家は、とにかく限りなく広い敷地にあり、新平さんの工房と家庭菜園が並んでありました。

新鮮な野菜を採取する新平さん

新平さんは生まれは違ったものの、小さい頃から北海道で育ったそう。私よりお若い方ですが、独立して15年以上になるベテラン陶芸家さんです。

それでも、私が最近やっとフルタイムになり、なかなか怖くて足が踏み出せなかった話をすると、ご自分も長いこと待っていたらきっとそうだったと思うと。逆に、まだ若くて分からないことも多いままだったからこそ、怖いもの知らずで足を踏み出せたとおっしゃていました。その後、初めの頃のいろんな失敗や経験を超え、作法も変えた時期もあったそうです。


現在作っていらっしゃる新平さんの器は、そんな長い経験と知恵と技術の詰まった素晴らしい作品ばかりですが、かといって気取った雰囲気は皆無で、器を手に取る人を優しく暖かく迎えてくれます。

新平さんの「ヒビ粉引」は独特な黄色と表面の素材感が特徴で、私も実際に見て手にしてみて、もっともっと好きになりました。窯の位置によって、焼成温度が違うため、同じ作品でもそれぞれ釉薬の流れ方や色合い、質感が違っています。それこそ、器を取る人が選ぶにあたって楽しい点でもあるのでしょう。

灰釉をつかった器や刷毛目の器も
果樹園でいただいたという灰を湧き水で洗って

また、白粉引や、刷毛目、地元の果樹園でいただいた灰を使った灰釉の作品もあり、工房いっぱいのバラエティ豊富な器たちに魅了されます。

食事の時間の度、選ぶのが楽しくなる器たちが沢山

新平さん宅での時間はとても楽しいものでした。その日に採ってくださった新鮮な野菜を、奥様が美しく食卓に盛ってくださって、全てが美味しくて美しい!いつもは好き嫌いや食べ方にムラがあるサブリナも、採りたての甘~いトマトを美味しそうにパクリ!嬉しかった。

私個人的には、奥様のセンスにもとても感心しました。器だけでなく、料理に使う機材を選ぶセンスや、その置き方や並べ方など、素敵と思えるものがいっぱい!多分、「何をこの器に盛って」って考えたりするのが好きなんでしょうね、というと、嬉しそうにされた奥様。「食」のお店をやっていた経験があるとのこと、なるほどです。

サブリナも採れたてトマトににっこり

もう一つ、この旅の嬉しかったことは、サブリナが先方のお嬢さんととても仲良くなれたこと。偶然同い歳で、すぐに溶け込んで、日本語でも会話が出来ました。育った国が違っても、遊びは子供の共通点。シールやら、風船やら、着せ替えごっこやら、かくれんぼやら。あまりに楽しくて、その夜には二人とも大はしゃぎで笑顔と笑い声がいっぱい。そうやって仲良く遊んでいる二人の光景は、旅の特別な思い出に残りました。

心配さんご一家の皆さんには本当に感謝したします。ありがとうございました。器も思い出も大切にしますね。


新平さんのインスタグラムはこちら

2018年8月31日

日本旅行 作家さん訪問記 2:すずきたもつ さん

たもつさんの作った美しい花器に我が家で今満開のダリアを

(これ以下の写真はたもつさんの工房から)

楽しい時間はあっという間に過ぎるもので、これを書いているのはもうイギリスから。

(コンピューターのコネクターが壊れてしまった(と思って)遅くなったというのも理由ですが。実は日本に行く前に電源を消していたことをすっかり忘れていたという、恐ろしいほどのアホさ加減(笑)。さっき、ようやく気がついた。)


旅の楽しさというと、観光やのんびりすることよりも、その土地土地での人との出会いが一番だと思います。人との出会いは、旅の思い出を作ってくれるだけでなく、私たちの経験も豊かにしてくれるから。

陶造形作家のすずきたもつさんとそのご一家にお会いしに行った、今回の旅行でも、そう感じました。

暖かく迎えてくださったたもつさんの工房にて。

たもつさんの作品はインスタグラムを始めてから拝見するようになって、それ以来2年ほどずっと憧れていた作家さんです。彼の土の表現力と何気ない植物との交互なインスタグラムの投稿に、魅了される人は多く、もちろん私もその一人。いつか尋ねてみたいなあと思ってから、こんなに早く、しかもこんなに素敵な形でお会いできることになるなんて。


イギリスを始め、英語が主体でのインスタグラムでは、今までになかったようなつながりができるようになりました。同じような考えや趣向の人とポジティブにコミュニケーションが取れることは、気分を盛り上げてくれるだけでなく、励まされたり、勇気をもらったり、大げさに聞こえるかもしれませんが、毎日の生活の手助けにもなったりしています。

嬉しいことに、同じことが日本に住むインスタグラマーさんたちとも出来ました。国を超え、壁を越え、会話がこうやってできるというのは、素晴らしいことですね。たもつさんとも、こうやって会話を交わしてきて、なんとなく距離が近く感じたりして。


とはいっても、実際にお会いするのはやはりドキドキものです。だから、小淵沢にあるたもつさんの工房訪問をお願いした際、先方から「泊まっていっていい」と言っていただいた時、正直、私たちも最初戸惑いました。娘もいるし、ご迷惑ではないか?初対面なのに、図々しいのではないか?しかも日本の陶芸家さんたちって、もっと上下があって、私なんかが泊まっては失礼ではないか?色々考えました。あくまでも、インスタグラムを通じてしか知らないわけだし。

でも、逆に、こういうのは縁かもしれないし、お互いを知る機会だし、娘や主人にとって、日本の家族の様子や文化を経験できるいい機会と思いました。今までのソーシャルネットワークでの会話でも、たもつさんは正直で話しやすい雰囲気があったので、私たちは直感を信じて、滞在をお願いすることにしました。


こういうのって、なんだか面白いことに、相手側も同じように考えていることが多いのですね。たもつさんも後から、そうおっしゃってました。実際、滞在して本当に良かったと思いました。とても楽しかったんですから。

実は、普段は人見知りしやすい娘のサブリナですら、あっという間に先方のお嬢さんと仲良くなってました。少し年上で、面倒見が良いお嬢さん。二人とも静かなんだけど、お互い気持ちよさそうに遊んでいる様子は、親として微笑ましい風景でした。しかも、たもつさんの工房を訪ねる際も、一緒に来ないで遊んでいたいと言ったサブリナ。結局、おかげさまで、珍しく水入らずで時間をかけてスタジオ訪問とお話しを聞くことができました。


たもつさんは、一つ一つ手びねりで器を作られています。細かい所まで丁寧に作られ、特に彼の作り出す器の縁が私は大好きです。独特のモノクロームの色合いが特徴の彼の粉引はなんとも味があり、どんな食卓にも合い、どこか素朴でかつモダンな雰囲気を作り出してくれそう。


たもつさんは、器の他に、オブジェも制作されます。植物にインスピレーションを受けているのが感じられるフォルムが多く、彼の工房やおうちのあちこちに拝見できましたが、オブジェと言っても、どれも違和感なく、そこの空気にすんなり溶け込み、まるで呼吸をしているように見えました。

彼の工房から見える美しい景色。綺麗な空気。湧き水の音。全てが、穏やかで、時に厳しく、また凛として、ここで生活をする素晴らしさを感じ取られます。

工房からの風景。曇りの日でも美しい。

たもつさんご一家と過ごさせていただいた2日間。彼らのおもてなしは、とても親切で暖かく、心から気持ちの良いものでした。近くの温泉にみんなで行き、夕食の餃子を一緒に作ったり、折り紙をしたり、花火をやったり。サブリナにとっては初めての経験も多く、全てが楽しく嬉しい思い出になりました。仕事のことだけでなく、子育てやら日常のことも話したり、笑顔の絶えない時間となりました。

私たちを暖かく迎えてくれた部屋の一角
お嬢さんの折ったこんなに小さな折り鶴!


こうやって素敵なひとときを作っていただいたたもつさんご一家には本当に心から感謝しています。どうもありがとうございました。我が家へ持って帰ってきた作品とともに、思い出も、ずっと大切にしていきますね。


たもつさんのホームページは こちら
たもつさんのインスタグラムは こちら

2018年8月19日

日本旅行 作家さん訪問記 1:ちょっきん切り絵 YUYA さん


真夏の暑い日本に来て早くも2週間目。待ち遠しかった、家族や友人との楽しい時間があっという間に過ぎていっています。娘のサブリナもおかげさまで元気で、笑顔が絶えません。日本語もどんどん出てきて、会話もずいぶんできるようになったので、うれしい限り。

滞在中に予定しているのが、日本の作家さんたちを訪問すること。今回、お会いしたいと願っていた数人の方々と事前にご連絡をさせていただきました。その訪問記をブログに書いていきたいと思います。

今日ご紹介したいのは、切り絵作家の YUYA さん
パンやお菓子の教室を開いている、奥様の圭子さんとご一緒に、東京は中野に、素敵なお家兼アトリエ Aterlier FOLK を拠点に活動していらっしゃいます。


実は、YUYAさんの作品を初めて知ったのはもう10年ほど前。今のようにインスタグラムはなく、ブログを通じて、コメント等で会話を交わしていました。

フォークアートのような要素とどこかモダンな雰囲気が混じった彼の作品は、とても暖かく親しみやすくて、見る人の目と心を和ませてくれます。

私が特に共感できるのは、はさみを使って絵を作り上げている点。イギリスでも切り絵作家は幾人もいらっしゃいますが、いわゆるクラフトナイフで作り上げるのとは違って、個性と手作り感が浮き出る感じが大好きです。


コメント等でもいつもオープンで親近感のあるお二人。実際にお会いしたのは今回が初めてだったのに、なんだかそんな気がしませんでした。お二人のお住まいに入っても、とてもリラックスできて、5歳の娘がいると、いろいろ落ち着かないのがいつもなのですが、とてもご親切にしていただき、楽しい時間があっという間に過ぎていきました。

けいこさんの作られた美味しいケーキと一緒に、おもてなしの仕方まで、どこもかしこも美しい美味しい経験!そんな幸せなひと時を作っていただいたお二人に感謝です。


お二人のお家は、たくさんのコレクションに囲まれています。それは陶器だったり、民芸品だったり、本や音楽だったり。雑誌にもよく掲載されているお二人のお住まい。事前にも何度か「狭いですよ」と言われていましたが、私は目にするのが楽しみで待ち遠しかったくらいです。実際入ってみても、そんな忠告は必要なかったかのように、隅から隅まで楽しく愛おしいお家でした。ご親切にも、写真を撮らせていただけたので、少しご紹介しますね。


今回の訪問で、選ばせていただいたのが「ホロホロ鳥と花」という作品。(一番上の写真)
大きく切り取った鳥の中に図形のようにデザインが施され、アクセントの色がまた素敵度に輪をかけています。シンプルなのに、とても斬新で、またモダンなのに、どこか昭和の香りがすると思えるのは、私だけでしょうか?我が家に持って帰って飾るのが楽しみです。


YUYAさん、けいこさん、楽しい時間をどうもありがとうございました。プレゼントもありがとうございました。


お二人の活動、作品は、アトリエフォークのサイト(→こちらからご覧になれます。

2018年8月11日

ポットフェスト・イン・ザ・ペンズ


日本到着~。
分かっていたけど、いや~、蒸し暑い!暑さと時差ぼけで、早く床についても目が覚めてしまったので、さっそくブログ書きました(笑)。

久しぶりに日本の家族や友人に会えるので、また今回の滞在中は幾人かアーティストの方々を訪問する予定なので、今からとても楽しみです。
その件もまたブログに書こうと思いますが、その前にまずは、先週末の陶芸展 POTFEST in the Pens の様子から。

風景が美しい湖水地方の街で行われます。

POTFESTは、私の亡き恩師デーヴィットさんが好きだったイベントです。(彼の最後のイベントの様子はこちらで見れます)彼に初めてお会いしたのもここ。思い出も多いPOTFESTには私も何度も足を運びました。
私が初めて出店したのが、サブリナが生まれる前ですから(その様子はこちら)今回は6年ぶりの参加となりました。

今年で25周年になるPOTFEST。25周年記念ということもあって、今年は参加者がいつもの約2倍の大きなイベントで、たくさんのお客様にも恵まれました。

足を運んでくださった皆さん、ありがとうございました。おかげさまで、多くの作品が新しいお家へと飛び立って行きました。皆さんのおかげでこうやって作陶が続けられるので、本当に感謝しています。


ちなみに、Pens (ペン)というのは、牛などの農家の動物たちをいれる囲いのことで、イギリスでは農家のマーケットに燐していることが多いです。ここでは何百とのペンがあり、その一つ一つの囲いをイベントの最中だけ、展示のスタンドスペースに切り替えて使われます。こうやって、ペンを一時的にイベントに解放されるところも数少なくありません。綺麗なギャラリースペースとは異なり、庶民的といえばそうですが、とても親しみやすい雰囲気で、比較的参加費が低額なのが特長です。(ちなみにイベント前は農家の方々がペンを洗ってくれています。)
背景に写っている白いグランドシートのようなものは、囲いを隠しているために設けられていました。

写真を楽しんでいただけたら嬉しいです。いつもブログを見に来てくださってありがとうございます。


まき x

2018年6月27日

Earth and Fire(アース&ファイヤー)


6月に毎年行われる陶芸市、アース&ファイヤー

いつもはお客さんとして訪れていた大好きなイベント。なんと今回は、120人以上ものイギリス、ヨーロッパ各地からの陶芸家たちに混じっての、展示する側としての参加となりました。天気も快晴で(暑すぎるくらい!)、たくさんの方に立ち寄っていただき、また新しいおうちに旅立った作品もあり、おかげさまで良い3日間でした。みなさんありがとうございますした。

今日は私のスタンドの様子をちょっとご紹介しますね。


こういうイベントでは、他の陶芸家さんたちのスタンドディスプレイや、作品のバリエーションなど、アイデアやアドバイスをいただける素敵な機会でもあります。
また、いつもはスタジオで一人作業していることの多い陶芸家たちがみんな集まると、やはり話に盛り上がるんですねえ。キャンプの合間に、楽しいひと時が過ごせました。

さあて、明日からまた頑張るぞー。