2018年5月30日

一周年


やるべきか、やらないべきか。
その最初の一歩を切り出す時。
潔く決断を出せればいいですが、ほとんどの人が難しいことではないでしょうか。私も何度も自問自答しては、決断が出せずに時間が過ぎました。

イギリスに来て、陶芸を学んだ後、17年間社会福祉の仕事をしてきました。資格を取り、いろんな場所で経験を重ね、一時はチームリーダーとして働いていた時期もあり、キャリアアップも考えていました。自分の役目はやりがいがありましたし、楽しい日々も過ごしましたが、仕事でのストレスは大いにありました。特に自分でなかなか変えられないストレス、会社の方針やマネジメントに合意できない時など、悶々とする日々も多々。心のどこかには陶芸の夢が残っていましたが、不安定な生活への不安、定期的に入ってくる収入の方に頭が向いていました。陶芸一本でやっていくなんて考えるには、自分に自信がない。そんなスキルがない。言い訳は山ほど出て来ます。だって、その方が自分を信じるよりも簡単だったからです。

でも、ようやく決断の時。最後に聞いたのは自分の心の声。今やらないと一生やらない。やはり、正直に心に耳をすますのが最終手段。頭で先のことを計算しても、最初の一歩を踏んでからでないと先のことは始まらない。陶芸に初めて触れてから、18年後のことです。

昨年の今日、5月30日、陶芸フルタイム最初のスタートを切りました。
自分が自分のボスになることの気持ち良さ(笑)。もちろん、仕事は大変ですし、限られた時間の中でのやりくりには工夫も試行錯誤も繰り返し必要になります。でも、今まで頭を痛めていたようなストレスから解放され、気持ちが穏やかになった気がします。もちろん、今もストレスはありますが、自分でどうするべきか考ることができる、ある意味違った、いいストレス。

今日で一年。おかげさまで、忙しく良い一年目が送れました。目標も幾つか達成でき、同じように頑張っている工芸家さん達との出会い、念願のオンラインショップも設置でき、最近はトレードショーにも再参加できました。現在、トレードショー後の注文とこれから行われるイベントに向けての制作に大忙しですが、こうやって好きなことを仕事としてやっていけることが何より嬉しいです。

いつもブログを読んでくださる皆さん、インスタグラムやフェイスブックページでコメントを書いてくださる方々、イベントに足を運んでくださる方々、作品を買ってくださった方、本当に心から感謝しています。皆さんの応援のおかげで、私の夢がかなっているのですから、本当にありがたいことです。

これからも、できるだけシェアーしていこうと思いますので、皆さんも楽しんでくれれば嬉しいなあと思います。

皆さんが決断に迷った時。頭であれこれ考えるのではなく、心に耳を傾けると、私よりもっと早く行動に移せるかもしれませんね。

2018年4月15日

ブリティッシュ・クラフト・トレード・フェアー


いつもブログを見に来ていただいてありがとうございます。
最低月1回はブログを書こうと目標を立てながら、3月が過ぎてしまいました。4月ももう半ば。ということは、今年一番ん目の大きな催しもの、ブリティッシュクラフトトレードフェアー(以下BCTFと略)が開催されました。3日間のイベントですが、準備は1ヶ月以上かける大きなイベントです。今日はBCTFについておさらいしていこうと思います。

BCTFは、2013年にまだ娘のサブリナがお腹にいた頃、初参加しました。(その様子はこちら
緊張していたあの時よりも、今回はもっと不安だった気がします。久しぶりということもありますが、陶芸一本に専念してから初めての大きいイベントだったからです。しばらくギャラリーさんとはご無沙汰していたし、新しい作品をどう受け取ってもらえるのか。不安でいっぱいでした。

イベント前の準備中。家中が支配されます(笑)。
どの展示会に行っても他のアーティストさんのディスプレイ力や発想にいつもハッとさせられる私。まだまだ苦手な分野です。
500人ものアーティストの方々が参加するこのイベント。一般のお客さんが来る陶芸展と違って、トレード(ギャラリーの方々とか)専用のイベントなので、いかに目を引くディスプレイにするかが大切なポイントとなってきます。なので、ディスプレイに使う棚などをどうするかは、いつも以上に頭を悩ましました。

あれこれ考えた結果、2013年に参加した時のディスプレイ、ダイニングキャビネット風のテーブルと棚を再現することにしました。

テーブルはいつも写真撮影や包装作業に使っているもの。既にあるということは、新しいものを買わなくていいですし、何よりも置き場があるということ。展示会のたびに新しいものを取り寄せるのは、資金もしまう場所も取られるからです。これに、棚を新しく作りました。棚は、組み立て式にし、移動もしまうのにも便利になるようにしました。背景は、今までの白ではなく、あえて濃いめの色にし、作品が引き立つようにしてみました。


これに追加して、今回新しく作ったのが壁面パネル。今まで、壁を上手に使えていなかったので、私にとっては新しい試みです。棚の背景と同じ色に塗り、高さも目の高さ以上になるように作りました。

こういうアイデアをいつも実現してくれる大工の得意な旦那さんには、感謝しきれませんね。


さて、実際のディスプレイですが、メインの棚には、目の高さに「らくがき」シリーズを中心に展示。商品を並べるというよりは、どこかおうちの雰囲気が出るように、ディスプレイしてみました。


テーブルの上は、「まぜこぜ」シリーズを。お友達と食事をしているような、テーブルスタイリングを試みました。「まぜこぜ」シリーズの独特の色の組み合わせを意識しながら、リネンや木のスプーン、グリーンなども加えて、楽しさが伝わればいいなあと思いながら、スタイリングしてみました。


さて、今回新たに作ってみた壁面パネルには、両方のシリーズをそれぞれに展示。
「らくがき」シリーズは、形を少し変えて目を引くようにと、大きなオーバル皿とスプーンを。


「まぜこぜ」シリーズは、その名を強調するように、色と大きさを混ぜて一見できるようにお皿を展示し、その下の小さな棚にカップを並べました。


どちらも、シリーズの特徴が明確になるように、しかもテーブルと同じく、おうちの雰囲気が出るようにと意識してみましたが、どうでしょう?

ここで、一番楽しみにしていたのが、大好きなデビージョージさんに描いていただいた絵。おかげさまで、素敵な一角になりました。

横には小さなベッドサイドチェストを二つ並べました。ちょうど咲き始めたばかりの庭の桜を拝借し、小さな花瓶等をさりげなく飾りました。また、引き出しのある家具は、作品を上に展示するだけでなく、イベントに必要な書類や、少量のストックと包み紙など、目に入らないように保管できるので便利です。


余談ですが、イベント会場の入り口の大きなパネルに、私の作品の写真を採用していただきました。これを見つけた朝はあまりにも興奮して、警備員のおじさんに写真を撮ってもらいました(笑)。


毎年参加されている方々によると、今年のBCTFは人手が少なかったそうでしたが、クリスマスの展示会の依頼や、たくさんの注文をいただき、私にとっては大成功のイベントとなりました。大変ありがたいことです。また、多くの方々に、ディスプレイや作品への嬉しいお言葉も沢山頂きました。



こうやって、作陶に専念していけるというのは、みなさんの応援あってのことなので、本当に感謝しています。ありがとうございます。さあ、これからが本番。スタジオ作業再開です。

まきx

2018年2月2日

オンラインショップオープン



オンラインショップを再オープンしました。こちらからどうぞ。

セールもやってるので、是非ご覧ください。
設定は英語ですが、今回から日本への発送もしています。
ご質問のある方は、コメントなり、メールなりしていただければ、ご対応させていただきます。
よろしくお願いします。

まき

2018年1月12日

2018年の目標


日本からの長旅から無事帰宅。娘も学校がまた始まり、我が家もいつも通りの毎日、と言いたいところですが、旅の疲れがまだ出ていたので、早寝の毎日で、ブログの記事を書くのが少し遅れました。

皆さんお元気ですか?

滞在中に母の具合が悪くなってしまったため、娘の面倒を見るのと同時に、予想外に疲れた旅行となってしまいました。まだ、本調子でない母を後に立つのは心苦しかったですが、なんとか現在は回復に向かっているようです。

帰りの飛行機で、2018年をどう過ごしたいかと考えました。
やはり、まずは心と体の健康。それなしでは、仕事もできないし、家族も面倒見れないし。でも、一言に健康第一と言っても、意外に難しいもの。自分の時間を取らずに、いつも動き回っている自分は、時間をとることすらに悪い気がしてしまったり。
今年は、もっと意識して、少しでもいいから自分の心身を思いやる時間を作り、頑張りすぎなくていいんだよと言えるような生活にしたい。

もう一つは、他人に優しくなれること。
飛行機を降りてすぐ、赤ちゃんを片手で抱えながら、折りたたみの乳母車を出そうとしてあたふたしているお母さんを見かけました。大変そうなのに、誰も止まらないで通り過ぎていく。自分一人だけでの小さい子との旅は大変だもの。私は即座に声をかけました。そしたら、お母さんは「赤ちゃんを抱っこしてもらえますか」と。小さな赤ちゃんを抱っこした瞬間、伝わってきた暖かさ。赤ちゃんを見て、「私もこんなにちっちゃかったんだよ」という娘。優しく赤ちゃんの頭をなでました。

お母さんと少し会話をし、やっと安心したかのような笑顔で、お礼を言われました。ちょっとした出来事ですが、おかげで、私と娘にも小さな旅の思い出ができました。

自分の時間に余裕がないと、周りのものに目を向けることもおろそかになりがち。あえて、少しスピードを落とすことによって、大事なものが見えてきたり、ありがたさを感じることができたりするかもしれませんね。


皆さんはどんな2018年にしたいですか?

2018年1月1日

あけましておめでとうございます。


いつもブログをを見に来ていただいき、みなさんから温かいメッセージをいただき、ありがとうございました。

私にとって2017年は、変化の多かった年でもありました。作陶に専念するために、今まで働いていた職場を辞めた年。また、目や心臓に障害をもって生まれた娘が、元気に小学校に通い始めた、感慨深い年でもありました。

プライベートの話もシェアしたりしましたが、皆さんからいただいたご声援によって、何度も勇気付けられました。本当に感謝いたします。

年越しは空の上。 娘と一緒にお正月は日本です。
2018年が皆さんにとって、健康で良い年になりますように。

まき

2017年12月22日

メリークリスマス


いつも更新がままならないブログを読んでくれている皆さん、本当にありがとうございます。

ここんところ、忙しくて、なかなかちゃんと書く時間が取れません。(とはいいつつ、インスタグラムは大抵日々更新しています。)でも、やっぱり、ちゃんと書けるところが好きなんですね、私。自分への記録というか、独り言を綴ってるだけかもしれませんが。だから、これからもブログは続けていきますので、時々遊びに来てください。

ちなみに、ご興味のある方は、更新連絡はメールでできますので、ブログの左頭にあるところで登録してくださーい。(この部分は携帯だと出てこないかもしれません、ごめんなさい。PCの画面だと見えると思います。)

クリスマス前の写真を少しどうぞ。


気分が盛り上がったら嬉しいです!

今日でサブリナの小学校も終わり。
スタジオ作業も終わり。
キャンドルをつけて。ワインを入れて。
家族の時間です。

みなさんも暖かいクリスマスをお迎えくださいね。


まき

2017年11月26日

オンラインショップオープン


オンラインショップがオープンしました。
こちらでご覧ください。→ウェブサイトへ

残念ながら日本語の設定や日本への販売はまだ設定できていません。
今後、少しずつ改善していきたいと思いますので、末長く応援してください。

日本にお住いの方でご興味のある方は、直接メールにてお問い合わせ頂ければ、在庫の状態に従って、日本への郵送の見積もりを個々で対応させていただきたいと思います。

よろしくお願いします。

2017年11月11日

クリスマス メーカーズ マーケット


イギリスではあちらこちらでクリスマスの雰囲気が漂い始めています。早い人はもう準備万端。(私はいつも遅いー。)

今日はクリスマスのイベントについてのお知らせです。(といっても日本でこれを見ている方には残念ですが、一応こちらに在住の日本人の方も、ブログを見てくださっている方々の中にいらっしゃるから~っと)

11月25日土曜日、ヨークシャーはThirsk(サースク)という町にあるギャラリー Rural Artsさんで、Christmas Makers Market (クリスマス メーカーズ マーケット)が行なわれます。私も久しぶりに参加させていただいています。

ご興味のある方は是非お越しくださいね。

リンクはこちら→ Rural Arts

2017年10月27日

新しいウェブサイトが出来ました。


あっという間に10月も終わり。
ブログに書こうと思っていたことはいっぱいあったのですが、いつも時間に追われる感じで、書かずじまい。
今日は簡単に、でも、嬉しいお知らせです。

私のウェブサイトが新しくなりました。

実は娘が生まれて以来、更新しようと思いながら、早4年。
テクノロジーについていけない私ですが、自分でなんとか仕上げることが出来ました。自分で言うのもなんですが、われながら満足のいく結果で嬉しいです。
これから、オンラインショップの設定も頑張って完了させたいです。(予定は11月末)

ぜひ、見に来てくださいね。(日本語ではないので、ご了承ください。)
リンクはこちら。


よろしくお願いします。

2017年9月13日

ワードロー・マイヤーズ 陶器と食のフェスティバル

会場は大自然に囲まれたピークディストリクト。写真は嵐の前日。

先週末に行われた ワードロー・マイヤーズ陶器と食のフェスティバル大雨の中のキャンプで参加でしたが、無事に帰ってきました。悪天候にもかかわらずたくさんのお客様で賑わい、楽しいイベントでした。来ていただいた方々には、心から感謝いたします。

今日は、そのイベントのまとめと、参加した陶芸家の方たちの作品をいくつか紹介したいと思います。

「食卓の祝い」と題して、行われるこの展示会。

日本の食文化で育ってきた私には、食器の世界が普通にあったほうなのかもしれません。とは言っても、大量生産される陶器が世の中にたくさん出回る中、またネットでもデザイン重視の器が簡単に手に入る今、作家さんの作る器を家庭で使うのは、考えるほど容易なことではないのかもしれません。もちろん値段もかかりますしね。

でも、イギリスでもやはり最近は、自宅でご飯を作り、家族やお友達との時間を楽しむことが大切と見直されてきていますし、多くの人たちが、「手作りの器の良さ」をもっと身近に味わい始めてきているんではないでしょうか。

そんなことを考えながら、「食卓の楽しみ」をモットーに器作りを心がけている私。このイベントにはかなりの期待がありました。昨年、初めて会場に客として足を入れてみて、期待をはるかに超えるほど感激しました。一般的に、イギリスで行われる陶芸のイベントは、食器がメインでないのが多く、彫刻やデザイン性の高い作品にどこか負い目を感じていました。でも、このイベントは食器がメイン!だからこそ、このイベントに今年自分が参加できて、その感動と喜びは言葉で表せないほどでした。

今回の私のディスプレイ

いざ、本番。何十人ものベテラン作家さんたちの素敵なディスプレイが次々と立っていく中、自分のディスプレイを立てていくのは、正直気後れしました。高さもインパクトもない、初心者堂々のディスプレイやと、落ち込んでもいました。私たちの車は大きなトラックでもないし、キャンプの用具や娘も車に乗っていたし、と言い訳はありますが。でも、こういう場所で他の方のディスプレイを見ながら学ぶのが一番勉強になるのですよね。今後、こういう経験と共に、改善していきたいと思います。


写真でもわかるように、私の現在の作品「らくがき」と「まぜこぜ」の2種類のシリーズを左右対称的にディスプレイしてみました。今回のイベントで、最も嬉しく、参考になったのが、お客様からのご意見でした。多くの方から共通するご意見をいただき、気が付かなかったことを言われて面白いなあと感じたのです。

らくがきシリーズのマグとジャグ

例えば、「らくがき」シリーズは、多くの方に「北欧調」の雰囲気があると言われました。私は北欧調のインテリアや暮らし方に憧れはありますが、意識して作品を作ったりしてはいなかったので、びっくり。でも、そうやって合意的にでなく、自然に現れたのであれば、それは嬉しいこと。

まぜこぜシリーズの入れ子の器

また、「まぜこぜ」シリーズの釉薬の色合いや手触りは、今回とても評判が良く、時間をかけて作ってきた釉薬であるからこそ、非常に嬉しいものでした。「自然な色合い」「目にも手にも優しい感触」というお言葉もいただきました。

作品全体に関しては、「日本人らしい」細かいところまで丁寧な心配りがあり、その反面、西洋的な自由な装飾スタイルを持っていると、多くの方におっしゃっていただきました。いわゆる「シンプル」という表現だけでなく、より掘り下げた描写をしていただいて、私自身興味を持てました。

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器大好きな私なので、他の陶芸家の方から目が離せないのはもちろんのこと。ここからは、今回のイベントで、特に心を惹かれた方々をご紹介したいと思います。

イザベルさんは以前から私の大好きな陶芸家の一人。カラフルでリズミカルな装飾は見る人に元気を与えてくれ、彼女のマグは我が家でも毎朝登場します。

イザベルメリックさん作のバターディッシュ。鳥の取っ手が素敵
色とりどりの作品とイザベルメリックさん

そんなイザベルさん、私にとって実は今回のイベントの柱になった方。前々からいつも作品を褒めていただいたり、勇気づけてくれたりした方ですが、今回のイベントに参加するよう昨年背中を押してくれたのが彼女でした。そんな優しくてたくましい方に出会えて、本当にラッキーだと思います。イザベルさん、いつもありがとう!
 
今回のイベントで初めてお声をかけてくれたマーガレットさん。実は私のブログをいつも読んでいてくれていたそう!ブログで、娘のサブリナのことも書いていたりしたので、彼女と実際にお話しした時、なんだかとても身内のような気がしました。

マーガレットブランプトンさんのスタンドと作品たち

マーガレットさんは伝統的なスリップウェアーを作られていますが、どれも自然の生き物や植物が表面に描かれているのが特徴。

今回買ったマーガレットさん作のフクロウの器
その中でも、このちょっと変わった取っ手のついたフクロウさんの器に私は一目惚れ。素敵な作品を我が家に持って帰りました。マーガレットさんありがとうございました。

私のお向かいにディスプレイされていたフリーンさん。彼女の作品は実際に見たことはありませんでしたが、著名な陶芸雑誌に紹介されていたので、そちらで拝見したのが初めてでした。塩釉を使った独特な表面にはフリーンさんのアイコンでもある印模様が施されています。

フリーンドーランさんと素敵な作品たち

今後、ホームページの改善とオンライショップの設定を考えている私に、ご親切にいろいろなアドバイスをくださいました。もうすぐ、赤ちゃんが生まれる予定の彼女。会場に来ていた私の娘とも一緒に楽しい時間を作ってくださいました。

ベンさんの特徴である、自由奔放でどこか原始的でもある描写に、魅了される方も多いと思います。だって彼の作品を見たら笑顔が出るもの!

ベンさんのお皿たちは見ていてどれも元気が出るものばかり
ベンフォスカーさんと彼の作品たち

らくがき」シリーズで絵を描くこともあって、他の作家さんからはいろいろ影響を受けたりしていますが、彼もその一人。いつもフェイスブックでお話ししていたので、こうやって実際お会いしても、初めてではないような気がしました。想像していたような、おおらかお人柄の彼。お子さんのことや、イベントのことなど、いろいろお話ししていただけました。

ベンさんのフクロウをついに手にしました!

ずっと彼の作品を欲しいなあと思っていた私。ようやく、一品手に入れました。

イベント会場では、会場が開く前に、自分たちもあれこれ見て回ったりする時間を設けたりするものですが、そんな中、私が一番惹かれたのが、実はシーラさんの作品でした。

シーラヘリングさんと作品たち
シーラさんの独特の線描き模様

シーラさんは陶芸用の鉛筆を使って線で模様を施していきます。私も昔の「らくがき」は、鉛筆を使っていたので、とても関心を持てました。さらに、彼女の作品は、黒目の粘土と対象に明るい色が加わって、器の形も少し変形したり、エンボスを加えたりと、可愛らしさが倍増。

一目惚れしたシーラさんのジャグ

特に、このお花の取っ手のついたジャグに私は一目惚れ。ご本人もとても愛らしいお方でした。

最後に、この素晴らしいイベントの開催者でもあるパットさん。イギリスではもう長いこと親しまれてきているベテラン陶芸家です。何よりも彼女の気さくで、暖かで、そして楽しいお人柄に惹かれる人たちも多く、私ももちろん、彼女のおかげでなんとか地に足がついて仕事ができました。

パットフラーさん作のティーポットと湯呑みを購入

パットさんの作ったティーポットと湯呑み、大切に使わせていただきます。

長いブログに付き合っていただいてありがとうございました。お気に入りの作家さんはいらっしゃったかしら?名前をクリックするとそれぞれのサイトにいきますので、ぜひご覧くださいね。

2017年9月3日

北アイルランド旅行記その2:砂浜がくれたとっておきの思い出


昨日の投稿の続き。今回の北アイルランド旅行は3泊4日でしたが、中2日間のうち、4つの海岸に行くことができました。どこもかしこも美しい!世界遺産で、観光名所でもあるジャイアンツ・コーズウェーにも、もちろん行き、自然の力の素晴らしさに感動しましたが、私たちにとって一番心に残っているのは、ホワイト・ロックスという浜辺でした。とにかく、穏やかで美しい。砂浜の美しさ、海の水の美しさは、私の経験した中で最高。イギリス全国で、こんな綺麗なところは今まで見たことがありませんでした。


滞在中の天気予報は毎日雨だったので、レインコートを着ての観光を覚悟していた私たちでしたが、なんと昼間はほとんど晴れてくれました!ここぞとばかりに、予定を変更して、最初の日の午後、海辺へドライブ。目的地は別の海岸だったんですが、その前に見えたホワイト・ロックスという海岸にとりあえず足を入れてみました。あー、行ってよかった。着いた直後、娘のサブリナはもう大興奮。


「お母さん、靴とっていい?」
「もちろん、いいよ」

サブリナの満点の笑顔と笑い声が響き渡ります。最高の家族の時間が過ごせました。

砂浜遊びは子供のいる家族旅行にはもってこいの場所だと思いますよね。子供はみんな砂遊びが大好き。でも、私たちにとって、それは長い間無理なことでした。サブリナは砂遊びが医者から禁止されていたからです。


前にも書きましたが、サブリナはピータース奇形という目の障害を持って生まれ、左目の角膜移植手術をしています。右目の角膜は薄く、異なった手術をして、視覚を得ることができました。両目とも角膜の状態はおかげさまで順調ですが、角膜が傷つくことによっての失明や拒絶反応の可能性はまだまだ続きます。特に小さい子は、手の動きがしっかりしていないので、砂が目に入ってこすってしまった時に角膜を傷つけ、その炎症が悪化した場合に起きてしまう可能性を考慮し、もう少し大きくなるまではと砂遊びを避けていたのです。保育園でも、先生が1対1で見られるわけではないので、砂遊びは禁止。そんな中、私は好きなように遊ばせてあげられなく、砂遊びの体験を与えてあげられなく、いつも申し訳なく思ったり、過保護なのではと思ったりしたものでした。でも、結局、生まれた頃からの大変だった毎日と、難しい手術によって手に入れた尊い視力を、砂遊び体験とを同じ秤にかけられなかったのが本音でした。


でも、それも3歳になった頃から、少しずつ変化が。その時にもブログに書きましたが(→こちら)ミニ初砂体験デビューしたサブリナ。あの時の彼女の喜びは母親にとっても感動ものでした。あれから、私たちは何度か地元の海岸を訪れ、砂浜体験を始め、波打ち際で遊んだり、海の香りや波の音を感じたりと、当たり前のようなことで、今までできなかったことを、少しづつトライしてきました。もちろん彼女は大はしゃぎでしたが、私たちはやっぱりどこか心配気味にそばで見ていたものです。


今思えば、彼女自身が自分で経験を通して学ぶ方が一番なようで、本人も気をつけることを覚えていたのですね。リスクはやはり、何をしても伴うものですから。だから、今回は彼女の思うままに。好きなように動き回らせました。砂浜いっぱい走って、水を蹴って、砂と波でビッシャビシャになって。写真を見るたび、あの時のサブリナの大きな笑い声が聞こえてきます。

あの砂浜が私たち家族にくれたのは、とっておきの思い出でした。

2017年9月2日

北アイルランド旅行記その1:アダム・フリューさんを訪ねる

美しい海を思い起こせるコバルトの装飾

9月に入り、イギリスも秋らしい空気が少し感じられるようになってきました。秋の予感を楽しむ前に、夏の旅行記をお届けしたいと思います。日本の両親とともに初めて行ってきた北アイルランド。2編に渡って書きたいと思います。今日は第1編。

アダムさんと棚いっぱいの素敵な作品たち

陶芸をやっている以上、影響を受ける陶芸家、好きな陶芸家の方々は沢山いらっしゃいますが、その中でも私が一番大好きなのが、アダムフリューさん。彼の描く表面のデザインに一目惚れして以来、もう10年。少しずつ彼の作品を買い足しては、我が家でも愛用しています。

デザインも時とともに変化しましたが、その様子を垣間見てこれたのも素敵な記録。彼の最近のデザインは、あの美しい北アイルランドの海に影響を受けてらっしゃるのが、今回の旅で良く分かりました。(それは次の投稿で。)

今まで、展示会等の折で、3回ほどお会いしたことのあるアダムさんと奥さんのキャサリンさん(ガラスアーティスト)ですが、スタジオを訪ねたのはもちろん今回が初めて。ご家族で暖かく迎えてくださりました。では、どうしてそれが可能になったかというと。

地元の素敵な babushka cafe で、アダムさんの作ったお皿でランチ。

実は、今年で結婚10周年の私たち。普段はお祝いとか無縁の2人ですが、せっかくだから何か自分たちのお家に欲しいねえと話していたところ、私のちょっと贅沢なお願いで、アダムさんのムーンジャーと呼ばれる壺はどうかと旦那に相談しました。アダムさんがろくろでムーンジャーを作られる姿も拝見してて、以前から憧れの器の一つでした。でも、そう簡単に買えそうにないお値段なので、憧れのまま10年。そしたら、なんと旦那も同意してくれて、いざアダムさんにご相談の一報を入れてみたところ、私たちのムーンジャーを作ってくださることに!それならばと、さらに考えたのが、それを取りに行く目的も含めて、記念旅行に北アイルランドに行こうかと進展。それならばと、さらにお安くしてくださって、助かりました(笑)。

アダムさんのスタジオ

スタジオを拝見するのは、同業者としていつも興味ありありの私。かなり散らかってるからと、アダムさんは恥ずかしそうでしたが、ちょっとしたデッサンや、棚いっぱいの作品を眺めて、満喫させていただきました。私たちが好きなムーンジャーを選べるよう、ご親切に幾つか作っていただいていて、どれも素敵なものばかり。目移りしましたが、旦那と二人で意見が一致し(良かった!笑)、無事に我が家にたどり着きました。

ラフスケッチをチラ撮り

今回のスタジオ訪問時にもサブリナはもちろん一緒だったので、やっぱりなかなか落ち着かなかったものの、キャサリンさんが子供の遊べるジムにみんなで行くことを提案してくれて、その後、アダムさん一家と一緒に数時間遊びにも行きました。サブリナもおかげで大はしゃぎの中、作品のこと、生活のこと、子育てのことなど、お話もいっぱい聞けて、とても楽しい時間が過ごせました。

我が家にやってきたムーンジャーもキャビネットにぴったり

大切な時間をご一緒していただたアダムさんご一家には本当に感謝しています。ありがとうございました。

アダムさんのサイト、ぜひ覗いてみてください。(→こちら