2016年10月28日

らくがき


今週は「らくがき」シリーズをご紹介します。いきなり本人登場ですみません。いつも着慣れているボーダーシャツのように、気軽に普段使いできるシンプルな形の器です。どれも計算なしで、思いのまま一つ一つ絵を描いていますので、一つとして同じデザインのものがないのも特徴です。最初は素焼きの器にクレヨンを使ってまさに落書きのように絵を描いていたのですが、線画だけでなく、もう少し見栄えがはっきりするものが欲しくて、化粧土を使う方法に変更したら、希望通りのイメージになりました。新聞紙をちょきちょき、思いついたまま切ったところに塗っていく、ステンシルのような行程です。唯一問題なのは、化粧土の飾り付けは器がちょうどよく半乾きの時にしかできないので、現在週一ママ陶芸家にはかなり厳しい作業です。夜勤も増えました!でも、こうして仕上がった結果はいつも笑顔をくれるもの。皆さんにも笑顔が届きますように。


らくがき」シリーズも来週末のイベントに顔出します。準備万端???ひいー!まx

2016年10月21日

まぜこぜ


来月頭のイベントまで2週間となりました。早いー。準備は万全ではありませんが、イベントの予告編とて、インスタグラムに作品を毎日載せています。ブログを見てくれている皆さんにもと思い、今日はこちらでもまとめてご紹介。

まずは、「まぜこぜ」シリーズから。違う形や大きさ、色を混ぜ合わせて食卓を楽しんでいただきたいと思って作り始めた器です。日本ではそういう食卓の喜びが日常に見られますが、こちらではまだまだワンプレートが主流なので、イギリスでも使えるような、また和洋の食事どちらでも合うような器をと、いつも目指しています。特に釉薬はややマットな感じと色作りに時間がかかりました。現在の「まぜこぜ」は原色となるオフホワイトに、黄土色とグレーのコンビがあります。


今後あと2色追加したいんですが、釉薬作りは「これだ!」というものができるまで時間がかかるので、(私は市販の色は使用せず、天然の酸化物を混ぜて色作りをするので)いつになることやら。まx

2016年10月17日

恩師の墓参り


先週末、2時間ドライブして、恩師であるデイビットさんのお墓参りに5年ぶりに行きました。もうあれから5年なんて、時間の経つのは本当に容赦なく早いですね。

お亡くなりになる前、ガンと戦いながら作陶に没頭するデイビットさんに、彼の精神を継いでいきますと伝えました。お葬式でもみんなの前でそう申し上げました。見習ったのはスタジオ作業だけでなく、彼の熱望と精神といった内側からにじみ出るものもたくさんありました。実際、お亡くなりになった翌年は大学卒業と同時に、スタジオ作業にも熱を入れ、イベントも多く参加し、お客様も増え、おかげさまで良いスタートが切れました。その翌年の妊娠、出産とともに、娘の予期せぬ先天性異常の病と手術、病院通いの日々が続き、スタジオ作業は中止。復帰の見通しもないまま、3年が過ぎました。そういった時期を経ての、今年6月、スタジオ作業再開。嬉しさの一方、週一でのやりくりが上手くいかず、焦るばかりで、また自信も取り戻せず、同じ場所で足踏みしている自分がいました。心の隅には、デイビットさんに申し訳ない気持ちがありました。約束が果たせていないと。もちろん、作陶はあくまで自分の為であり、彼に恩返しするためだけではありません。でも、なんかすっきりしない日が続いていました。

ところが、この夏インスタグラムを始めた頃からか、多くの陶芸家の方々や陶芸好きの人たちと交流することができ、皆さんを通じて、意見を交わしたり、作品に魅了されたり、そしてなによりも陶芸への熱心な生き方に心を打たれました。私にも素敵なご意見をいただいたりして、自分の心も少しずつ軽く暖かくなっていきました。すると、作陶に熱が入るだけでなく、集中して考えるようになり、手際も良くなり、気持ちに余裕が生まれてきたのです。その結果、自分もハッピーであり、家族にもハッピーな態度でいられるようになりました。皆さんの暖かい応援に本当に感謝いたします。

デイビットさんのお墓にたどり着いて、娘にも挨拶するように言ってみたら、墓石にだっこしてハローって言ってました。彼女が「デイビットさんのお山」と言う通り、墓地への道は素敵な景色が見下ろせる丘にあります。「スタジオもこんなところにあったらいいなあ」とよくおっしゃっていたデイビットさん。高台に身を置かれて、今は心地よいことでしょう。


お墓を発つ前に、デイビットさんにそっと伝えました。「大丈夫。ちゃんと精神は継いでいきますから。」

帰り道、丘には暖かい日差しがいっぱい差し込んでいました。
まx

2016年10月8日

今週のスマイル #13


ここ一ヶ月ほど、ヘイスティングス一家全員風邪をこじらせてダウンしていたので、ブログの更新がとどまっていました。だいぶ峠は越したので、気をとりなおして、今日は久しぶりのコンスマシリーズ。今、一番目が離せない、イギリスの若手陶芸家、フロリアン∙ギャツビーさんをご紹介します。

フロリアンさんは、イギリスや日本でも著名な陶芸家であるリサハモンド氏の窯元、メイズヒルポタリーで働いています。2年間のお弟子さん期間をこの夏に終え、現在リサさんと働きながら、週半分はご自分の作品作りを始められました。

私が彼の作品にたどり着いたのは、インスタグラムを始めたこの夏。すでに10万人を超えるフォロアーを持つ彼のインスタグラムは、魅了される素敵なイメージで一杯。写真を見れば、彼の素晴らしい技術やセンスが巧みに感じ取られます。また、写真と一緒に書かれている言葉は、とにかく丁寧に一つ一つ説明されていて、彼の熱心さを痛感すると同時に、陶芸を学ぶ人たちにはとてもありがたいものです。更に、ビデオも頻繁に投稿され、ある一つのトピックに関して集中してまとめられて、具体的な説明文と一緒に、本当に役に立っているものです。私もたくさん学ばせていただいてます。

crackled と表現される美しい釉薬。

今週は、なんと私の誕生日と同時に彼の作品が届きました。実際、器を手に取ってみると、彼の丁寧な作品作りと美しい釉薬に惚れ惚れします。娘のサブリナも、フロリアン氏の作った小さなお碗でご飯を食べ始めました。

さぶちゃん新しいご飯茶碗デビュー。

もう一年リサさんの元で働いて、その後は本格的に独立される予定のフロリアン氏。今後の活躍が楽しみですね。彼のインスタグラムは必見ですよ!(→こちら

まx 

2016年10月3日

Crafted By Hand


気がついたら来月参加のイベント、Crafted By Handまで一ヶ月になりました。一ヶ月って長いようでも、週一の私にとってはあとほんの少ししか時間がないので、今週で作陶はラストスパートになります。来週は、ディスプレイのプロップ作りや値段決めたり(3年ぶりなので)、写真撮影したりといった作業に入る予定なので、作品もブログに載せていきたいと思います。

インスタグラムは、ほぼ毎日更新しているのでぜひそちらも見てくださいね。まx

こんな投稿もありました。