2018年5月30日

一周年


やるべきか、やらないべきか。
その最初の一歩を切り出す時。
潔く決断を出せればいいですが、ほとんどの人が難しいことではないでしょうか。私も何度も自問自答しては、決断が出せずに時間が過ぎました。

イギリスに来て、陶芸を学んだ後、17年間社会福祉の仕事をしてきました。資格を取り、いろんな場所で経験を重ね、一時はチームリーダーとして働いていた時期もあり、キャリアアップも考えていました。自分の役目はやりがいがありましたし、楽しい日々も過ごしましたが、仕事でのストレスは大いにありました。特に自分でなかなか変えられないストレス、会社の方針やマネジメントに合意できない時など、悶々とする日々も多々。心のどこかには陶芸の夢が残っていましたが、不安定な生活への不安、定期的に入ってくる収入の方に頭が向いていました。陶芸一本でやっていくなんて考えるには、自分に自信がない。そんなスキルがない。言い訳は山ほど出て来ます。だって、その方が自分を信じるよりも簡単だったからです。

でも、ようやく決断の時。最後に聞いたのは自分の心の声。今やらないと一生やらない。やはり、正直に心に耳をすますのが最終手段。頭で先のことを計算しても、最初の一歩を踏んでからでないと先のことは始まらない。陶芸に初めて触れてから、18年後のことです。

昨年の今日、5月30日、陶芸フルタイム最初のスタートを切りました。
自分が自分のボスになることの気持ち良さ(笑)。もちろん、仕事は大変ですし、限られた時間の中でのやりくりには工夫も試行錯誤も繰り返し必要になります。でも、今まで頭を痛めていたようなストレスから解放され、気持ちが穏やかになった気がします。もちろん、今もストレスはありますが、自分でどうするべきか考ることができる、ある意味違った、いいストレス。

今日で一年。おかげさまで、忙しく良い一年目が送れました。目標も幾つか達成でき、同じように頑張っている工芸家さん達との出会い、念願のオンラインショップも設置でき、最近はトレードショーにも再参加できました。現在、トレードショー後の注文とこれから行われるイベントに向けての制作に大忙しですが、こうやって好きなことを仕事としてやっていけることが何より嬉しいです。

いつもブログを読んでくださる皆さん、インスタグラムやフェイスブックページでコメントを書いてくださる方々、イベントに足を運んでくださる方々、作品を買ってくださった方、本当に心から感謝しています。皆さんの応援のおかげで、私の夢がかなっているのですから、本当にありがたいことです。

これからも、できるだけシェアーしていこうと思いますので、皆さんも楽しんでくれれば嬉しいなあと思います。

皆さんが決断に迷った時。頭であれこれ考えるのではなく、心に耳を傾けると、私よりもっと早く行動に移せるかもしれませんね。

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