2011年3月18日

小さな私の出来る事。

日本の地震から一週間。こっちイギリスでは、日本を思う言葉を沢山の方からかけていただくものの、いつものように周りの生活は流れていく。本当なら4月のショーに向けて今頃大忙しのところ、日本のことで気持ちが一杯で、なかなか進まない。帰宅後すぐにニュースにかぶりつくのが習慣になった。こっちのニュースよりもネットでNHKを見る方が詳しい情報が入る。とは言っても、入ってくるニュースは日に日に悪くなるばかり。心配が募る分、日本の実家にかける電話の回数が増えた。家に居るはずの定年夫婦。電話を取らない。心配度が高まる。母親が倒れた友人を発見したため、緊急連絡していたとのこと。友人は福島に家族がいるからと母が聞いていた矢先の出来事。地震以来の疲労が拡散していく。地震の後、東京から埼玉まで7時間かけて歩いて帰った両親。そんだけ歩ければ力強いよねって、少し皮肉を言って気を和らげるような試み。東北の人たちを思わなければねって、願いを込めて電話を切る。沢山の外国人が日本を発ち始め、東京から離れる人も多数いる中、逆に今すぐ飛行機に乗って東北で苦しんでいる人の手助けをしたいって思うものの、今行ったら邪魔になるだけ。もっと強く願うことしかできずに、もどかしい思いさえすることもしばしば。
昨日仕事先に付いたら、幾つもの白い折り紙の百合の花が私のワークショップの机にあった。私の生徒さんらみんなからの、気遣う言葉や日本への応援メッセージが書かれていた。目や体の不自由な生徒さんによる大きな字や絵。涙が出てきた。彼らの思いを日本に届けなきゃ。ニュースを見てただ悲しんでいるだけじゃなく、何か自分で出来る事を見付けて行動に移さなきゃ。そんな気持ちに繋がった。
全世界で多数のアーティストやプロの方達が、作品や持ち前の技術を利用して、募金活動を始めている。見ていると、まだまだ素人の私には無理そうと引け目になる中、「スタジオを解放しても沢山の人は来ないだろうし、オンラインショップの開け方を勉強するにはちょっと時間がかかるし」と、小さな頭を抱える。でも、少しでも私の力で出来るようにと考えた結果、地元で来月行われる復活祭フェアーに出店する事に決めた。日本地震募金をアピールして、自分の作品の全売上を募金する事にした。更に沢山の地元の人や、訪れた人たちに少しでも気軽に募金してもらえるよう、小さな鳥の箸置き(私の作品バード&ビルディングボックスに付いているような鳥)も1000個作って一緒に売る事にした。1000個は千羽鶴を思ってのこと。私のような小さな人間が1000個作っても仕方が無いかとも考えたりもしたけど、日本の復興は時間がかかるのが目に見えているから、これからも長い間世界の協力も必要なんだと思う。ならば、頑張ってオンライン販売を設定できれば、こっちのブログでも宣伝できるし、郵送できるサイズだし、来月のフェアーを始め、今後の活動先やブログを通じて 一人でも多くの方に見てもらって、 何十万の被災者が無事に生活できるようになるまで、 少しずつでも募金が出来ればいいと願っての決心。
さあ、明日から忙しくなるぞ。前向きにならなきゃ、私。日本の皆さんも大変な中、どうか頑張って日本を復興してください。xま

3 件のコメント:

  1. 久しぶりにメール見て発見。
    びっくりしました、遠いイギリスのマキの周りからも支援の輪が広がっていることに。
    素直に嬉しい。
    鳥の箸置き、まきちゃんらしくて素敵。
    本格的に始まったら教えて。会社のブログで紹介するから。

    世界中から支援がすごいスピードで広がっていて、すごい励まされてる。
    でも一方で日に日に悪化する被災地の状況。
    自分は被災地や原発で頑張っている人たちと比べて、ちっぽけで無力だ、と自己嫌悪に陥ることも。

    それでも被災者たちは、協力し合って前向きに生き抜いていることにすごい勇気をもらう。
    先日9日ぶりに80歳のおばあちゃんがガレキの家から救出され日本が沸いた。
    日本は頑張ってます。

    こっちは大丈夫です、両親も兄弟も。
    まきは「心配しすぎ症」なので、イギリスの家族や仲間を大事に自分のリズムで頑張って。
    気持ちは届いたよ。

    愛弟 賢司

    返信削除
  2. 久しぶりにメール見て発見。
    びっくりしました、遠いイギリスのマキの周りからも支援の輪が広がっていることに。
    素直に嬉しい。
    鳥の箸置き、まきちゃんらしくて素敵。
    本格的に始まったら教えて。会社のブログで紹介するから。

    世界中から支援がすごいスピードで広がっていて、すごい励まされてる。
    でも一方で日に日に悪化する被災地の状況。
    自分は被災地や原発で頑張っている人たちと比べて、ちっぽけで無力だ、と自己嫌悪に陥ることも。

    それでも被災者たちは、協力し合って前向きに生き抜いていることにすごい勇気をもらう。
    先日9日ぶりに80歳のおばあちゃんがガレキの家から救出され日本が沸いた。
    日本は頑張ってます。

    こっちは大丈夫です、両親も兄弟も。
    まきは「心配しすぎ症」なので、イギリスの家族や仲間を大事に自分のリズムで頑張って。
    気持ちは届いたよ。

    愛弟 賢司

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  3. Kenji ありがとう。会社で宣伝していただけるとはありがたいわ。
    地震の続く日本の方にも協力してもらうと、なんだか逆に申し訳ない気もしますが、東北の復興への手助けにと考えてもらえば、東京で何もしてないと思われるよりはいいかしらと解釈します。自己嫌悪には私も落ちたよ。だから何かしなきゃと思った訳。やっぱり兄弟ねえ。販売に関しては週末あたりにはまたブログで連絡きるように頑張ります。まき

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