2012年2月29日

展示会 無事終了しました。


先週末の展示会は、沢山の方が見に来て下さったり、とても良い感想をいただいたりと、お陰様で大成功でした。私の作品2点、蓮の葉の形に挽いた磁器と、ガーゼで作ったスクリーンに映したショートフィルムの様子を、少しご紹介します。


大学の一課題であった(そう、一課題。最終課題はこれからです!)この展示会の背景はというと、地元のアートディーラーS氏を依頼人として進めていった創作活動で、彼の住む1820年築のジョージアン調のお家がテーマでした。
私が興味を持ったのは、「さかな」と「もよう」の2つの視点。S氏がこの家を買った数年前は、内装も庭もかなり長期間放置状態だったそうで、庭に池があることすら分からなかった程、草木が生い茂っていたそうです。そして発見した池にはなんと魚が今も生きていて!どのくらいその魚は真っ暗闇の池に住んでいたのでしょうか?もしかしたら光など見た事がないのかも?そんな話にすっかり魅了された私は、暗闇から徐々に差し込む光で変わっていく水面を魚からの視点で表現した映像を作りました。「さかな」の話と平行するように、もう一つとりこになったのは、建てられた当初からの古いタイルの床やガラス戸など、家中にちりばめられた素敵な模様達。「さかな」と「もよう」。どちらも長い間手入れをされていない状態から現れた「隠れた美しさ」を感じました。それが私の作品の原点であり、表現方法でもあります。
そんな思いで、形にした蓮の葉。磁器をろくろで挽いたのは初めてで、かなりの苦戦でしたが、その過程は今思うと楽しかったです。印刷転写の原画は一つ一つ手描き。(その様子はこちら)私のお気に入りは刺し子のようなバージョンです。(その過程はこちら


犬も喜んでくれたかな?xま

6 件のコメント:

  1. 苦心されただけあって、すばらしい出来栄えですね。まきさんの繊細な仕事ぶりが写真からでも伝わってきました。磁器の器はサイズ違いを重ねているのですか?タイルの模様がぴったり重なるようにできているのが素敵です。刺し子版というもの、初めて知りました。以前に、模様が透けて見える磁器の器を見たことがありますが、あれはきっとその技法だったのだな、と思いました。明かりもいい雰囲気で作品を引き立てていますね。最終課題、うまく進行しますように。

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    1. Hiromiさん、メッセージありがとうございます。重ねた器の内側に転写を合わせていくのは、四苦八苦でした。(笑)「刺し子」はそんな感じかしらと思って、私が勝手に付けた名前です。(笑)技法としてなんというのか不明ですが、透過性を強調したかったので一点一点針で刺して模様を作りました。時間のかなる作業の中、模様の後半で針を強く押し過ぎ、壊した作品も幾つかありましたよ!

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  2. 大成功、おめでとうございます。
    本当に本当に直接見に行きたかった!ブルーが好きな私にはため息が出てしまうほど素敵な世界です。最近雑誌で、刺し子はおなごの大切な仕事という記事を読みました。ちくちくこつこつ作品を作りあげるまきさん、とっても素敵なおなごだと思います。

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    1. そのこさん、嬉しいお言葉ありがとうございます。ブルーは私も大好きです。これからも、素敵なおなご目指して頑張ります!xま

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  3. こんにちはー!素晴らしい作品ですね!!
    びっくりするほど、感銘を受けました。
    本場で見たらもっとすごかっただろうなーと、
    その場に行きたくなりました。展示会の大成功、おめでとうございます。^^

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    1. ponzuさん、こんにちは。メッセージありがとうございます。
      これからもがんばります。

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