2011年7月19日

Brier Hey Pottery 工房便り

Brier Hey Pottery は、David C White 氏の陶芸工房です。Davidさんは私の尊敬する恩師。好きな事をやり続ける事は大切だという事を教えてくれた方です。
Davidさんに初めて会ったのはもう10年以上前。初めて陶芸のディプロマを就学した2000年の夏、講師に薦められて行ってみた陶芸フェスティバルでの事。100人以上もの作家さん達の中で、カラフルで絵を描くような表現方法の彼の作品は、とても新鮮に映りました。古くからあるマジョリカという技法を、Davidさんは想像力豊かに一変。「もっと知りたい」と、その数日後彼の工房を訪れました。アーティストの作業場に訪ねたのはそれが初めてだったので、今でもそのドキドキは覚えています。
学校で少し学んだからといって、すぐに陶芸の仕事が見つかったり、自分でスタジオ制作するなんて、誰にとってももちろん大変な話。経済的な面だけでなく、他にもいろいろな理由で、私は社会福祉の仕事へと踏み出しました。そんな中、休みの日を時々利用して、Davidさんの工房でボランティアで働かせていただきました。日本のように、ちゃんと弟子入りした訳でもなく、当時英語もままならない私に、学校では習わない「実質的な」工房作業を垣間見させてくれたのです。そして、支払い制のアシスタントとして、その後もしばらく続けさせていただきました。工房での経験は素晴らしい学びの日々でした。
残念な事に、工房に通うのも、仕事が忙しくなるにつれて削減していきました。不定期で長時間労働の社会福祉の仕事は、休みの日に片道2時間かけて通う工房での仕事との両立が体力的にも限界で、また、芽の出ない自分の創作活動への夢も、あきらめ始めました。結局、アシスタントの仕事は継続せず、その代わり、社会福祉のキャリアを追い、チームリーダーとして前進していきました。それでも、時々はDavidさんとは尊敬する恩師として連絡を継続。ある意味、完全には、創作への夢を捨てきれなかったのだと思います。
だからこそ、10年経った今、陶芸講師としての新しい仕事に就けたこと、更に大学に通いながら自分のスタジオを作り上げたことは、本当に幸運としか言いようがありません。思い返せば、工房での経験が今になって体の隅々まで役に立っています。それでも、まだまだ未熟な私。アドバイスが必要な度、Davidさんに聞く事も多々あります。それ自体やはり幸運なばかりです。
大学が休みに入ったこの夏、Davidさんの工房で久しぶりにまた週一日働き始めさせていただいています。理由は幾つかありますが、第一に、「好きな事を今している」彼のもとで前向きな姿勢を学び直したかったからです。大学の課題作業と同時進行だった募金活動とその直後の展示会作業が終わった後、なんだか拍子抜けしたのか、最近のホームシックぎみの気分も含めて、 スランプに陥っていました。だから「しっかりしろ」と発破をかけてもらえるようなきっかけが必要でした。なので、またもや、Davidさんには感謝です。
現在、8月の展示会に向けて作業中のDavidさん。また素敵な作品を垣間見るのを楽しみにしています。xま

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