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たもつさんの作った美しい花器に我が家で今満開のダリアを
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(これ以下の写真はたもつさんの工房から)
楽しい時間はあっという間に過ぎるもので、これを書いているのはもうイギリスから。
(コンピューターのコネクターが壊れてしまった(と思って)遅くなったというのも理由ですが。実は日本に行く前に電源を消していたことをすっかり忘れていたという、恐ろしいほどのアホさ加減(笑)。さっき、ようやく気がついた。)
旅の楽しさというと、観光やのんびりすることよりも、その土地土地での人との出会いが一番だと思います。人との出会いは、旅の思い出を作ってくれるだけでなく、私たちの経験も豊かにしてくれるから。
陶造形作家のすずきたもつさんとそのご一家にお会いしに行った、今回の旅行でも、そう感じました。
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暖かく迎えてくださったたもつさんの工房にて。
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たもつさんの作品はインスタグラムを始めてから拝見するようになって、それ以来2年ほどずっと憧れていた作家さんです。彼の土の表現力と何気ない植物との交互なインスタグラムの投稿に、魅了される人は多く、もちろん私もその一人。いつか尋ねてみたいなあと思ってから、こんなに早く、しかもこんなに素敵な形でお会いできることになるなんて。
イギリスを始め、英語が主体でのインスタグラムでは、今までになかったようなつながりができるようになりました。同じような考えや趣向の人とポジティブにコミュニケーションが取れることは、気分を盛り上げてくれるだけでなく、励まされたり、勇気をもらったり、大げさに聞こえるかもしれませんが、毎日の生活の手助けにもなったりしています。
嬉しいことに、同じことが日本に住むインスタグラマーさんたちとも出来ました。国を超え、壁を越え、会話がこうやってできるというのは、素晴らしいことですね。たもつさんとも、こうやって会話を交わしてきて、なんとなく距離が近く感じたりして。
とはいっても、実際にお会いするのはやはりドキドキものです。だから、小淵沢にあるたもつさんの工房訪問をお願いした際、先方から「泊まっていっていい」と言っていただいた時、正直、私たちも最初戸惑いました。娘もいるし、ご迷惑ではないか?初対面なのに、図々しいのではないか?しかも日本の陶芸家さんたちって、もっと上下があって、私なんかが泊まっては失礼ではないか?色々考えました。あくまでも、インスタグラムを通じてしか知らないわけだし。
でも、逆に、こういうのは縁かもしれないし、お互いを知る機会だし、娘や主人にとって、日本の家族の様子や文化を経験できるいい機会と思いました。今までのソーシャルネットワークでの会話でも、たもつさんは正直で話しやすい雰囲気があったので、私たちは直感を信じて、滞在をお願いすることにしました。
こういうのって、なんだか面白いことに、相手側も同じように考えていることが多いのですね。たもつさんも後から、そうおっしゃってました。実際、滞在して本当に良かったと思いました。とても楽しかったんですから。
実は、普段は人見知りしやすい娘のサブリナですら、あっという間に先方のお嬢さんと仲良くなってました。少し年上で、面倒見が良いお嬢さん。二人とも静かなんだけど、お互い気持ちよさそうに遊んでいる様子は、親として微笑ましい風景でした。しかも、たもつさんの工房を訪ねる際も、一緒に来ないで遊んでいたいと言ったサブリナ。結局、おかげさまで、珍しく水入らずで時間をかけてスタジオ訪問とお話しを聞くことができました。
たもつさんは、一つ一つ手びねりで器を作られています。細かい所まで丁寧に作られ、特に彼の作り出す器の縁が私は大好きです。独特のモノクロームの色合いが特徴の彼の粉引はなんとも味があり、どんな食卓にも合い、どこか素朴でかつモダンな雰囲気を作り出してくれそう。
たもつさんは、器の他に、オブジェも制作されます。植物にインスピレーションを受けているのが感じられるフォルムが多く、彼の工房やおうちのあちこちに拝見できましたが、オブジェと言っても、どれも違和感なく、そこの空気にすんなり溶け込み、まるで呼吸をしているように見えました。
彼の工房から見える美しい景色。綺麗な空気。湧き水の音。全てが、穏やかで、時に厳しく、また凛として、ここで生活をする素晴らしさを感じ取られます。
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工房からの風景。曇りの日でも美しい。
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たもつさんご一家と過ごさせていただいた2日間。彼らのおもてなしは、とても親切で暖かく、心から気持ちの良いものでした。近くの温泉にみんなで行き、夕食の餃子を一緒に作ったり、折り紙をしたり、花火をやったり。サブリナにとっては初めての経験も多く、全てが楽しく嬉しい思い出になりました。仕事のことだけでなく、子育てやら日常のことも話したり、笑顔の絶えない時間となりました。
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私たちを暖かく迎えてくれた部屋の一角
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お嬢さんの折ったこんなに小さな折り鶴!
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こうやって素敵なひとときを作っていただいたたもつさんご一家には本当に心から感謝しています。どうもありがとうございました。我が家へ持って帰ってきた作品とともに、思い出も、ずっと大切にしていきますね。